小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-047/98page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 い。誤答では(ウ)を選択したものが特に多い。 これは、比較するものが何であるかよくとらえていないことや、同一条件で比べるという実験の基本的な方法が、まだ、よく身 についていないことによるものと思われる。 あわせて、同一条件で比較するという基本的考えを身につけさせ、実験の条件を整えて学習させる。 18 こおりざとうを速く溶かす方法
〇 正答率93%で、きわめてよく理解されている。誤答の中では、温度差には着目できたが、つぶの大きさに着目できなかったものが、わずかではあるが見られる。〇 活動を通して速く溶かすための条件に気づかせる。すなわち ・溶けるこおりさとうの大きさ。 ・溶かす水の温度 ・溶かすための操作 などについて、気付かせることができるような活動の組み立てを工夫する。 19 スポンジの中の空気のあつめ方
〇 正答率55%であり、理解は不十分である。 誤答の中では、(ウ)を選択したものがかなりおり、空気を集めた結果と混同しているのではないかとも思われる。水中での空気の 性質をよくとらえていないものも見受けられる。〇 この方法は水上置換による集気法にもつながる。そうした点からも、また空気の存在や性質をとらえさせる上からも重要な手法である。そこで、空気は水中ではどうなるか、実際にスポンジをしぼってためすなど、活動の多様化をはかることが大切である。 20 空気の存在
(1) びんの中の空気で袋がふくらむこと。
〇 正答率87%で、よく理解されている。 誤答では、反対にしぼむととらえているものが一番多く、空気の性質まではよくとらえていないように見受けられる。
(2) ふくろがふくらむわけ
〇 よく理解されているが、正答率は78%とさがる。空気の性質について十分には握されていないためのようである。〇 びんの中の空気が水によっておし出されることに着目させ、空気の存在を意識させる。
〇 空気を入れた袋は、いくら沈めても浮きあがってくることなど、空気の存在を、体感を通して感じとらせる活動を多くとり入れるよ うにすることが大切である。21 おきあがりこぼしのしくみ 〇 おもりで動くおもちゃの遊びを多様化して