小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-049/98page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 る。誤答例としては、乾電池やスイッチを自分の好きな位置や向きに置きかえようとしてまちがっているものが多い。
(2) スイッチの位置とまめ電球の点燈の関係
〇 正答率62%であり、ほぼ理解されている。誤答傾向を見るとかたよりはなく、それぞれの誤答を選択した比率はすべて 10%弱といった結果から考えるとスイッチのしくみとはたらきについての理解が不十分だったものと考えられる。経験を通してとらえさせる。
〇 スイッチを入れる場所や向きを変えてためすなど、基本要素のさしかえを試みて、閉回路の概念を深めるようにする。27 トライアングルの音
(1) 音の出ているトライアングルを手でおさ えたときの様子
〇 正答率67%でほぼ理解されている。しかし、誤答傾向をみると、手でおさえてもなお音がでているととらえているもの が30%近くもあり、理解が不安定である。
(2) 音がでなくなるわけ
〇 正答率66%であり、ほぼ理解されている。しかし、手でおさえてもなお振動しているととらえているものがかなりいる。〇 音の出ているものは振動しているからであることを体感を通してとらえさせることのできる教具を多く用い、振動をとらえさせる指導に重点をおく。 28 糸電話の聞こえ方
〇 正答率74%でほぼ理解されている。しかし、誤答例を見ると、約19%のものが対面するあきらとみちこを選んでおり、糸電話 の性質がよく理解されているとはいいがたい。実験方法の不手際による誤答をなくしたいそのため教材を工夫してダイナミックな実験をするなど、実験方法の検討が大切である。 29 雨あがりの日なたと日かげの地面のかわき方のちがい
〇 正答率76%で、よく理解されている。しかし、はやくかわく理由として、水が地面〇 日なた、日かげの直接経験を効果的にとり扱うよう工夫し、雨あがりの校庭やコンクリートの上の様子などを実際に観察させ、地面のかわき方を太陽と関係づけて理解できるよ