小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-050/98page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 にしみこむことをあげているものの比率が高く、日なたの特徴についての理解は十分とはいえない。 うにする。 30 太陽の動きと影の関係
〇 正答率86%でよく理解されているが、誤答の中には、かげを太陽の動きとの関係でとらえていない児童も見られる。〇 野外に出て建物や樹木、鉄棒などの影を見ながら、時間の経過とともに影がどうかわるか記録するなどして、影と太陽の動きを関係づける。 31 砂や土のかたまり方のちがい
〇 正答率75%で、ほぼ理解されている。しかし、砂と土をまぜるとよくかたまるとしている者が16%もあり、土や砂に対する認 識に差が感じられる。〇 ねらいに合った遊びを工夫させ、体感を通して砂や土の特徴をとらえさせることが大切である。 32 砂や土の水のしみこみ方の違い。
〇 正答率71%で、ほぼ理解されている。しかし、水が一番しみこみ易いとした誤答は18%にもなり、砂や土に対する認識のあま さはここでも感じられる。〇 砂、土、それぞれ特徴のはっきりしたものを用いる。また、それぞれの特徴を認識する上で、比較がはっきりできる活動を展開するなどして、基本的事項がおさえられるようにする。
○ 身近なヒマワリ・ホウセンカ・オシロイバナなどの種子や芽ばえ、成長の様子、よく育つ条件などはよく理解されている。しかし、ヒマワリの育つ部分や育つ順序、開花後の種子のでき方や種子の数、花の咲<順序などはよく理解されているとはいえない。草花を自分の手で栽培し、世話をしていく活動を大切にして、発芽から成長、開花、結実までの過程を継続観察させ、観察日記などのカードに記録させることが必要である。
また、春から夏に成長、開花する草花だかりでなく、自然の中で育っている植物や秋にまく草花の種子や木の実にも関心をもたせることが必要である。
○ 草むらにいるコオロギ、カマキリなどの飼い方や食べ物などはよく理解されているが、水中の生き物については、理解が十分とはいえない。飼育しながら、小さな生き物とふれ合う楽しさを味わわせることも大切である。
○ 砂糖や石けんなどを水に溶かしたときの濃さや、速く溶かす方法などはよく理解されているが比較実験をする際の操作的な条件設定のしかた、考え方がよく理解されていない。ねらいをはっ