小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-055/98page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
近所の店の利用は94%、93%の正答率で高い。誤答例では、専門店や大型店で求める「顕微鏡」「机」と、近所の店で常時入手 できる「豆腐」「ジュース」の選択を混同している傾向がみられる。 〇 観察や見学学習では、商品や賑やかさにのみ目が向かないよう、観点にそった記録をさせておきたい。

〇 学習のまとめは、図表やカードで区分したり、利用のちがいを明らかにすることが大切である。
観点(1) (知識・理解)について
観点(1)の平均正答率は82%であるが、小問によっては42%〜96%の差がみられる。正答率が低いものは、農業協同組合の仕事や原料と製品の輸送を通した、人々の結びつきに関する問題である。 指導にあたっては、地域社会における諸事象を、地域の実態に応じて具体的に観察したり、写真や絵、地図、立体模型、図表などを活用して知識の定着を図ることが大切である。
観点・小問ごとの分析 対策の視点
(2) 資料活用の能力
1 絵地図による、一部の地域の様子の読みとり方位の中心となる地図記号と目標位置の地図記号が指摘できないためか、駅からの方角は76%、周囲の土地の様子は77%の正答率である。八方位の判断や設問の手がかりとなる事項を読み落としている面もある。
〇 3年は自分の市町村のもので、2年までのものに加え、駅や道路、町、神社、寺、警察、役場、田、畑、山、等の記号が読めたり表せればよい。
〇 方位や地形との関わりで地図上の記号をとらえたり、書きこんだりする学習活動が必要である。
〇 高い所から対称物をとらえ地図と対比したり、作図に結びつけたりすることも考えてみたい。
2 棒グラフの基本的な読み取り方 グラフの標題は91%、最も多い仕事については93%の正答率で高いが、労働者数の読み取りは78%の正答率である。誤答例を みると、標題を「店、会社」など就労の種別でとらえている。仕事の指摘は「会社」が多い。人数の読み取りでは、工場の横軸 〇 グラフを見る場合は、まず、何を表したものか標題に注目させる。次に、グラフの単位内容を読み取らせる。
〇 棒グラフは3年生から多く取り扱うので、グラフのたて軸、横軸の関係をつかませるように訓練し、正しい読み取りができるようにする。

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