小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-059/98page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

観点・小問ごとの分析 対策の視点
工場の立地条件で大切な「平らな土地」に気をとられ、設問の文意を最後まで読みとって判断していないための誤答が多い。  
(3) (社会的思考、判断)について
観点(3)の平均正答率は71%で、小問によって32%〜90%の差が見られる。 資料から判断される場合、正しく読み取る基礎的な訓練をしておくことが大切である。また、読み取る観点を考え、最も適切なものを選択する学習の積み重ねがほしい。文章資料や学習課題を読み通し、まとめる力も必要である。 日々の学習を通して、広く、深く思考し、判断するために、疑問をもち追求する感覚を養うことも大切であろう。 思考、判断の裏付けには、知識、理解と資料活用の力を生かす必要があり、それぞれの相互

◎ 第3学年社会についてのまとめ

〇 三つの観点について、それぞれの正答率をみると、「知識・理解」については86%、「資料活用の能力」については85%、「社会的思考・判断」については71%の正答率を示しており、「社会的思考・判断」が低くなっている。全体の正答率は80%である。

〇 知識・理解については、地図記号の知識や方位の理解力を高めるとともに、地域の特色を示す諸条件を、観察や資料の読み取りを通して確実に習得させたい。
さらに、工場製品や農家の仕事など、組織的な生産活動と結びつける学習についても、内容を整理し、知識の定着を図りたい。

〇 資料活用の能力については、絵地図、地形図、土地利用図、統計グラフなどの表現の形式をおぼえ、作図に慣れさせるなど、着実な読み取りを指導しなければならない。

〇 社会的思考・判断については、社会的、地理的な事象を、観察・表現・資料の活用を通して、人々の生活とのかかわりで考えさせる学習の進め方をより充実させたい。そのためには、観点を変えて考えたり、行動的に強い関心をもって学習に参加できる手だてを配慮していきたいものである。

〇 問題文をよく読み、出題の意図を的確におさえて、問題に対処する態度を養う必要がある。

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。