第2回全国研究集会報告書-006/60page
1)「個の存在を大切にする」ということに関わる研究ということで,個々の指導生徒や集団に対して指導が必要となる4つの事項と,解明が必要となる3つの視点について提案しております。
2)「個の特性を生かす」ということに関わる研究ということで,児童生徒の発達段階に即した内容や基礎基本に関わる内容を取り扱う場合に欠かせない指導としての3つの事項と,解明が必要となる3つの視点について提案しております。
3)「認知的側面」と「情意的側面」の関係については,具体的指導に役立つ研究にするための追究の観点として,3つの事項と,その前提となる3つの観点とすべき事項を提案しております。
4)「基礎的・基本的事項の習得」と「個性伸長」の関係に関わって,必要となると考えられる,5つの解明の視点を提案しております。
▲3つめに,第1回研究集会(岩手大会)の各部会発表,研究協議の概要についてお知らせします。
<第1部会>
第1部会となりました,「教科指導部会」での協議は,個を生かすという視点から教科指導を進める際に,どのような研究が必要かということで,研究推進委員会から提案された,
1)学習の個別化と一斉指導との調和の図り方
2)価値や創造力を重視した学習への転換
3)児童生徒の学習意欲と学習の個性化
4)情意的側面の重視と自己評価
5)教育課程の改訂に伴うカリキュラム
といった事項を中心として進められました。
また,午後の研究発表では,9主題の発表があり,2分科会にわけて,それらについての協議がおこなわれました。
<第2部会>
第2部会となりました,「教科外指導部会」では,個を生かすという視点から道徳,特別活動,学級経営などを進めるために,今,明らかにされなければならないことは何かという視点からの提案が,研究推進委員会からあったわけですが,それは,
1)目標設定と達成意欲に関すること
2)態度育成とそのための指導のあり方
3)個の特性の把握と評価
4)教科外指導における基礎基本とは何
かの4つであり,これらの事項を中心として研究協議が進められました。
また,午後の研究発表会では,5主題の発表及びそれらについての協議が行われました。
<第3部会>
第3部会となりました,「学校環境部会」における協議は,個を生かすという視点から,人的環境,物的環境,組織・運営的環境,精神・心理的環境,家庭・地域環境について,研究を