第2回全国研究集会報告書-023/60page

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基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究

―「よさ」を生かす中学校英語科の学習指導―

福島県教育センター 長期研究員 林宗一郎

1.研究の趣旨

 中学校英語科学習指導の中で,基礎・基本は,「基礎的・基本的な内容」ととらえ,個性は,「よさ」ととらえた。そこで,生徒一人一人の持っている「よさ」を把握し,学習内容とのかかわりで,表現特性や興味・関心に応じた指導の在り方を工夫することにより,基礎的・基本的な内容が身につき,「よさ」を生かし,伸ばすことができるものと考えた。

 中学校2年生を対象にして以下のような内容で実践研究に取り組んだ。

2.研究の内容

 基礎的・基本的な内容の定着を図り,「よさ」を生かす英語科の学習指導の在り方を追究するために,指導の段階ごとの手だてを次のように考え,「個人カルテ」を活用し,その活用を図りながら,一単元を通して実践した。

(1)「よさ」の把握……学習全般に関するアンケート調査,英語学習に関するアンケート調査等

(2)「よさ」を生かす指導……表現特性に応じたグループ編成等

(3)「よさ」を生かし,意識化させる指導……興味・関心に応じたグループ編成,「よさ」発見カードの活用(自分の「よいところ」,友達の「よいところ」,教師から見た「よいところ」)等

○実践単元 Lesson5 Emi Likes to Take Pictures

(New Horizon English Course 2)

3.結果と考察

(1)「よさ」の把握の仕方についての結果と考察

(2)「よさ」を生かす指導についての結果と考察

(3)「よさ」を生かし,意識化させる指導についての結果と考察

(4)基礎的・基本的な内容の定着についての結果と考察

4.まとめ

 今回の実践で,基礎的・基本的な内容の定着を図りながら,生徒一人一人の持つ「よさ」を生かす指導の在り方を追究する中で,生徒は自らの「よさ」を意識し,「よさ」を発揮した学習を展開していった。このことから,各段階で取り入れてきた手だてについては,有効であったと考えられる。このような学習の繰り返しが,生徒一人一人の持つ「よさ」を伸ばしていくものと考える。


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