第2回全国研究集会報告書-026/60page

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成されると個性豊かな児童・生徒が育成されると考える。

○個を生かして実践研究すると,児童・生徒がどのように育つか,今年はイメージ化する具体的な言葉として提示したい。

○最後に自分の研究がどこに属するのか,分類テーブルを使って手がかりにしていただきたい。

(2)指導助言

 この研究部会にたくさんの研究発表をいただき厚く御礼申し上げます。研究はスリムに実践は豊かにとよく言われます。研究報告書が厚くなると現場の先生方の見る率が少なくなると言われます。また学校現場に還元できるような研究を求めることもつけ加えておきたいと思います。いずれの研究も現場の先生が研修するのに参考になる面が多かったことは喜ばしく思います。ここでは事務局から提示のあった研究視点の分類テーブルに,今回の研究発表を入れていく形でまとめさせていただきたいと思います。こうした蓄積が共同研究の1つの財産となってまいりますので宜しくお願いしたく思います。

 今回10本の発表がありましたが,分類させていただくと次のようになると思います。(ア)理論研究の段階……なし (イ)調査研究の段階……1 (ウ)教科指導(モデル)の段階……5 (エ)実践とまとめの段階……4 であったと思います。次に各研究についてコメントいたします。

1)東京都立教育研究所,白石先生の「子供の学び方に関する研究」は,息の長い追跡調査であり,(主体性・自主性の育成/学習の仕方・態度),(個を生かす学校環境/学習の仕方・態度)の2つの欄に入ると思われます。

2)青森県教育センター,對島先生の「あとがきを取り入れた説明文の指導に関する研究」は目標分析のレールにのった研究で,独得のテーマで新鮮であった。(個性・能力の発揮/学習の仕方・態度)の欄に入ると思われます。

3)埼玉県立南教育センター,関根先生の「一斉授業における個別指導に関する調査研究」は2年継続の2年目で,いち早く個性を生かす教育に取り組まれたことに対し敬意を表したいと思います。一斉指導の分析に1つの方向を与えていただきました。(個性・能力の発揮/基礎・基本と個性の伸長)の欄に入ると思われます。

4)広島県立教育センター,佐々木先生の「個の学習スタイルを生かす国語科学習指導について」は生徒の理解スタイル,授業スタイルに関連した研究で,これをさらに進められて追発表をしていただきたい。(個性・能力の発揮/思考タイプ)の欄に入ると思われます。

5)山形県教育センター,早坂先生の「個性を伸長し,創造性の育成をめざす学習指導の研究」は前回発表の追加研究であったが,創造性育成の条件をあらい出した研究で,今後実践にどう結びつけていかれるか興味深いものがあります。(個性・能力の発揮/基礎・基本と個性の伸長)の欄に入ると思われます。


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