平成9年度学力到達度調査研究-000-01/62page

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まえがき

本教育センターでは,本県の教育課題である学力向上に資するために,これまでさまざまな視点から研究を推進してまいりました。平成7年度には,「学力到達度調査研究」を実施しました。これは,本県の小学生,中学生の学力到達状況を全国との比較において明らかにするとともに,各教科の課題については指導例を提示し,児童生徒一人一人の学力向上を期して始めた調査研究であります。

本年度の研究は,平成7年度に続く第2回目の「学力到達度調査研究」であります。調査に当たっては,問題内容,対象学年(小学校5年,中学校2年),対象教科(国語,算数,数学,英語),実施時期,サンプル数などを平成7年度とほぼ同様にして実施しました。

調査の結果を見ますと,本年度の学力到達度は,平成7年度のそれと比較して,検査を実施したすべての教科において上昇しており,特に,小学校の国語は全国平均の水準に達しております。

この結果から,各学校の先生方の創意工夫に基づく日ごろの地道な努力が,しだいに実を結びつつあることを実感します。

また,通過率の全国比や前回との比較による変容等から,今後の課題を把握し,本教育センターにおける現在までの累積された研究結果をも参照しつつ,それらの課題解決のための指導例等を提示いたしました。指導例については,対症療法のみに陥らないように配慮し,基礎・基本の定着を重視し,児童生徒の学ぶ力,学ぼうとする力,学んで得た力を相互に関連させながら,個性を生かし,自己実現に生きて働く力となることを念頭において,提示しました。

児童生徒一人一人の学力向上に向けて,各学校における教科経営や教科指導の一助となることを念願しております。

最後に,今回の調査研究の実施に当たって,各学校,各市町村教育委員会,関係諸機関等多くの方々に多大の御協力をいただきました。心から御礼申しあげます。

平成10年3月

福島県教育センター所長 水野信


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