実践のための学校教育相談ハンドブック-024/083page

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 W 校内のしくみづくりとパワーアップ研修

 1 機能する部・係の位置付けと全体プラン

(1) 機能する位置に部・係を

教育相談の部・係を校内組織にどのように位置付けるかは,教育相談を各校で推進していく上での大きなポイントです。校長のリーダーシップの下に,自校の教育目標達成の全体プランの中で部・係を機能するように位置付けることが大切です。

部・係の位置付けは,学校の種別や規模によって,一概にはいえませんが,大きく3つのタイプに分けられます。

 部内係タイプ (生徒指導部・進路指導部・保健厚生部の一係として)
現在多くの学校で採用されているタイプです。生徒指導部所属の場合は,どうしても従来の生徒指導の印象が反映されがちです。その他の部では,進路指導や健康相談に関連付けて各種の相談がしやすくなります。

 独立部タイプ (教育相談部として)
高等学校を中心に,採用する学校が増えてきました。独立の部として,企画運営がしやすくなる一方,各教員や校内の各部との連携が重要です。

 専門委員会タイプ (部・係とは別に委員会の一つとして)
各部門の責任者が加わり,全校態勢での企画運営が容易になります。

自校の活動の評価から(2) 自校の活動の評価から

教育相談の推進には,まず長期の視点で自校の態勢が,導入・展開・発展のどの段階にあるのかを見通した上で,定期的に自校の活動の現状を評価し,課題について,だれが,どのような方法で,いつまでに,どのようにするかを明らかにしていくことが大切です。

以下に,自校の教育相談態勢の評価の観点(例)を示します。評価の観点は,そのまま各校で必要とされる教育相談活動の項目です。自校の実態に応じ,小項目を追加することできめ細かな評価も可能です。


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