実践のための学校教育相談ハンドブック-028/083page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

 4 パワーアップのための研修

(1) 教師自身の気付きのために 〜教師用RCRT〜

教師自らの気付きが図られ,児童生徒の見方が変わる教師用RCRT(Role Construct Repertory Test)を紹介します。一人で試みても,あるいは校内研修会で取り上げても,教師と児童生徒の関係改善に有効です。

 第1段階 比較する児童生徒の組み合わせを作成する
@
クラスの児童生徒の名前を思い出すままに列挙する。
TA欄
A
A欄を見ながら似ていると思われる児童生徒を2組記入する。
U(1)B欄
B
A欄の最初に思い出した4人と最後の4人を記入する。
U(2)C欄
C
「うまの合わない児童生徒」と「うまの合う児童生徒」を各々4人ずつ記入する。
U(3)D欄
D
「よくわからない児童生徒」と「わかりやすい児童生徒」を各々2人ずつ記入する。
U(4)E欄

 第2段階 児童生徒をはかるものさしを見つける
E
U(1)B欄の児童生徒から,2人に共通に見られる特徴とその特徴とは反対の意味をもつ言葉をV(1)BB欄に記入する。
F
U(2)C・U(3)D・U(4)E欄の児童生徒から一方の児童生徒には見られるが,他方の児童生徒には見られない特徴とその特徴とは反対の意味を持つ言葉をV(2)の各々に記入する。

定規
 第3段階 見つけたものさしをまとめる
G
ものさし全体を見渡して,似たもの同士をまとめたり,関連の深いものをつなげたりしてみる。
 
 第4段階 各欄に記入した感想を書く
H
IA欄・U(1)〜(4)欄・V(1)(2)欄の各々を記入してみて感じたことを書く。(自分の児童生徒に対するイメージや見方を振り返る)

 第5段階 教師のかかわり方の改善による児童生徒の変容を振り返る
I
2〜3ケ月後に,かかわり方の改善による児童生徒の変容を振り返る。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育資料研究会に帰属します。
福島県教育資料研究会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。