実践のための学校教育相談ハンドブック-027/083page
3 相談室運営のノウハウ (1) みんなが集まるために
相談室は,自校の教育相談推進の象徴的存在と考えられがちですが,必ずしも,専用の部屋でなければならないことはありません。児童生徒はもちろん教員も気軽に立ち寄れるように,以下のような運営に心がけたいものです。
○ はじめから,面接のみの場所とだけ考えない。(→コミュニケーションや一休みの場所として) ○ いわゆる悩みの相談の場所とだけ考えない。(→校種に応じた進路情報の収集,学業(学習)相談,健康相談等も大切) ○ 係が常駐し,気軽に立ち寄れる雰囲気づくりをする。(→相談室の場所やネーミングも大切,進路指導室や保健室への隣接も) ○ 来室者が抱えている問題の状況に応じて,速やかにグループ・個別相談に切り替えられる。(→相談申込ポストを設置するよりも有効) ○ いろいろな機会をとらえ,相談室のPRに努める。 (2) 相談室のレイアウト(例)
<備えたいもの> ○ 机・椅子 ○ テーブル・ソファー ○ 書棚(進路資料,児童生徒用図書,教育相談用図書,諸検査資料) ○ 相談記録・日誌 ○ トランプ・オセロ等 ○ 装飾品 ほか