(2) 組織としての具体策立案のために 〜短時間事例研究法〜
今,各学校では諸問題に対する組織的な対応が求められています。そこで,比較的短時間で,組織としての具体策を立案する事例研究法を紹介します。
ここでの「組織」とは,学校全体はもちろんですが,自校の実態を踏まえ,学年や校務分掌の部・係の3〜4人の少人数までをも含んでいます。
短時間事例研究法の進め方(120分)
(1) 目的と進め方 [15分]
* 全体の時問配分,小グループ人数(4〜5人)等は,実情に応じて工夫する。
@ 進行役が準備物を配布し,事例研究の目的、進め方を説明する。
<目的> 短時間で,組織として具体的に指導援助策を立案する。
<準備>
・事例
・進め方資料(本ページ)・記録用紙(個人研究用・グループ研究用)
・色違い付箋紙(小グループ人数分の色×3枚)・マーカーペン(小グループ数分)
事例の内容(1枚)
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問題行動,保護者・家庭環境,生育歴・健康状況,学校生活・友人関係,能力・性格特性本人の言葉や気持ち,指導経過 |
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(2) 事例の提示 [30分]
A 事例を読み,概要を把握する。
B 担任(事例提供者)より,これまで具体的にどのような指導が行われたかを簡潔に補足する。
C 具体的に指導援助策を考える上で,最小限の質問を受ける。
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