実践のための学校教育相談ハンドブック-071/083page

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A 肯定的に考える
プラス思考で,物事を肯定的に考えることです。

(2) 支え合う人間関係をつくる

@ 教職員間でのサポート態勢を
日々起こる問題について話し合い,お互いの辛さを理解するなど,解決について話し合える職場の雰囲気づくりが大切です。そのためには,日ごろから,「私は〜」と自分の素直な気持ちを出し合い,それを真剣に受け止め合う態勢が必要です。

A 情緒的支援ネットワークを持つ
辛い時や困難な時などに,教職員に限らず,だれか自分の本音や感情を聴いてくれる人を持つことです。話すことで,気持ちがとても軽くなります。

(3) 早期に気付き,早期に発見する

《気分障害チェックポイントの例》
身体面に関して
精神面に関して
@ 不眠
A 食欲低下
B 体重減少
C 性欲低下
D その他自律神経症状
(頭痛,どうき,めまい感,口渇,便通異常や便秘等)
内科検診では異常が認められない場合がある
E ゆううつな気分
F 意欲の減退(おっくう)
G 決断不能
H 不安・いらいら
I 自責感・自殺観念
(申しわけない,消えてなくなれたら楽だ)
J 日内変動
(朝が悪く,夜になると楽になる)

@ 自ら気付く
心の病の始まりには,「朝は新聞やテレビに目をやる気にならないが,夕方になると気持ちが楽になる」(日内変動)など,気分や調子の変調が出てきます。気になる時は自己チェックし,早期に気付いて,関係機関に相談したり専門の医師やカウンセラーのもとに足を運んだりすることも必要になります。

A 周囲で気付く
《気分障害の例》にあるように,本人からは"助けを求めにくい"ものです。周囲の人が本人の訴えを察知し,慎重に受け止め,心の病を早期に発見できるよう専門の医師やカウンセラーにつないでやることが大切です。


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