すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-006/114page
工夫2 コンピュータを児童の相互評価に役立てました。
右の写真は,前時に録音したスピーチをすべてのコンピュータに取り込み,スピーチ]ンテストと名付けた相互評価の活動をしているところです。聞き手側のペースに合わせ,聞きたいスピーチを自由に選んで聞き,評価することができたので効果的でした。この活動の場面でも,「組立てが適切かどうか」を観点として評価するように意識付けました。
工夫3 コンピュータを評価に役立てました。
相互評価に使用した,児童のスピーチのファイルをフォルダにまとめたものは,教師が評価する際に非常に便利です。
@ 瞬時に複写したり,移動して整理したりすることができる。
A 名前を付けて並べておき,比べて聞くことが簡単にできる。
B テープを巻き戻す手間がかからず検索が容易で,聞きたい音声データをクリックするだけですぐ聞くことができる。
C ハードディスクやCD-Rなどでの保存も便利である。(誤消去の心配も無く安全に保存できる。)
D 電子メールの添付ファイルやスキャントークのデータに加工することが簡単である。
@〜Dの利点を生かし,児童一人一人のフォルダを作成し,そこに,複写(コピー)し,日付けや単元名などを書き添えて累積しておけば,個人内の変容が容易にとらえられます。
私たちは,常に,学習のねらいに添った評価を心がけなければなりません。そのためにも,その学習において,児童が身に付けるべき力や技能は何なのかを明確にしておく必要があります。そして,あまり欲張りすぎずに観点を絞り込み,評価することが大切です。
すべての児童が,互いの立場や考えを尊重しながら,自分の気持ちや考えを適切に話すことができるように,国語の授業を充実させていきましょう。