すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-005/114page

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Q

私は,音声言語の学習では,一人一本のカセットテープを準備し,児童の声を録音し累積してきたのですが,いざ,評価をしようとすると,巻き戻したリ,それぞれの部分の最初を探したりするのがとても大変でした。何かよいアイデアがあったら教えてください。

矢印
先生


A 実践して効果的だった事例を紹介します。

工夫1 コンピュータを使って録音しました。

 私は,評価のための録音として,下記のような工夫をしてみました。
 まず,一人一人のスピーチを,コンピュータを使って録音しました。コンピュータ室に十分な台数があり,マイクも備えてある学校においては,テープレコーダーを集めるよりもずっと準備も簡単です。

 話の組立てを考えて書いたメモを基にしながらも,なるべく見ないようにして話すように指示しました。その結果,写真のように熱心に,組立てを考えたスピーチを録音していました。今後,大勢の前でも,堂々とスピーチをする自信が付いたものと考えます。

 また,今回の授業では,スピーチを録音したコンピュータのデータを,事前に授業の中でその著書とビデオを通して,夢に向かって努力している人物として児童に紹介した河合純一氏※2に,電子メールの添付ファイルにして教師が送ることにしました。このことによって,児童の,自分の夢を話すことについての目的意識・相手意識をさらに高めることができました。

※2 パラリンピックの競泳全盲部門で金メダルを獲得するだけでなく,少年のころからの夢であった普通中学校の教師になることも実現した。著書に「夢 追いかけて」(ひくまの出版)がある。

コンピュータを使って録音

スピーチを録音したコンピュータのデータ


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