すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-014/114page

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5 課題に対する同じ立場の生徒同士で「討論班」を組織し,討論する


3つの立場の討論班
@ 肯定班(そうである)
A 否定班(そうではない)
B 中立班(どちらとも言えない)
      

(1) 「討論班」で話し合い,討論のための資料を作成する(理由,予想される質問等)
(2) 全体討論する
(3) 自分の立場を再び名札マグネットで示す

《見つめ直す段階》 (9/9時間)6 単元を振り返り,アメリカ合衆国に対する自分の考えをまとめる





 

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【場面5】
課題に対する同じ立場の生徒で「討論班」を組織し,全体討論のための準備をさせる。
  その立場をとった理由や根拠,他の立場への質問,予想される他の立場からの質問と答え等を話し合い,討論のための資料(ワークシート4)を作成させる。
全体討論では,右のように机を配置し,教師が 進行役を務める。状況を見て,「作戦タイム」を設定する。 机の配置
討論の最中と討論終了時に「今の自分の立場」を名札マグネットで示させる時間を設定する。その際,自分の考えが変わったら,立場を自由に移動してよいことを認める。
【場面6】
 最終的な自分の考えをワークシート(5)にまとめさせるとともに,情意面の自己評価もさせる。

◇ 最終的な立場の考え

肯定派の生徒A
 工業,農業について高い生産量があることはゆるぎない事実であるし,EUの統合もアメリカに対抗するためである。それは,アメリカがすばらしいということを認めているともとれる。人種差別については,似たような問題が日本にだってある。同じ人種の国なのに,様々な差別が現実にある。…
否定派の生徒B
 経済力があったとしても,内面的な問題がなくなるまでは,たとえいいところがあってもトップリーダーではない。他の国でもいいところのない国はないと思う。いいところはたくさんあっても量だけで強さを判断するわけではないので,トップリーダーではないと思う。

 

授業後の生徒の感想
 今回,アメリカという大きな国についての討論では,たくさんの意見を聞くことができてすごくおもしろかった。様々な班で活動し,様々な考えを知ることができ,自分の考えを深めることができた。他の国や日本に関しても,クロス・セッションをやってみたいと思う。 授業後の生徒の感想
 テーマごとに班に分かれたため調べやすかった。学習班の中での発表 活動も少人数で分かりやすかった。ふだんの授業で発表しない人も発表する機会があって,よいことだと思った。アメリカのことがいろいろと理解できた。
   

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