【場面5】「討論班」での活動,全体討論
◆ ワークシート4
(討論班で作成した資料)
◆ 名札マグネットを活用した全体討論
ディベートが,賛否二派に分かれて,相手の立論の根拠を崩して自己の主張の正当性を立証していくのに対して,この討論は,賛否に執着せず多様な考えを保障するとともに,柔軟に自分の考えをつくり変えていくところに特徴があります。また,手軽に実施できる利点もあります。討論では,主に軍事力,銃や人種差別の問題が論点になりました。生徒たちは,自分の考えを精一杯主張していました。
討論の最中にも,「今の自分の立場」を確認する時間を数回設定しました。立場の動く生徒も出てきて,討論も活発に展開されました。
【場面6】単元のまとめ
◆ ワークシート5
(最終的な自分の考え,自己評価)
ある生徒の考えの変容 |
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単元の最初の立場 |
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いろいろなことにおいて世界1位を占めているからトップリーダーでもおかしくない。 |
A |
学習班での調査結果共有化の後の立場 |
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経済力・軍事力の発表まではトップリーダーだと思っていたが,アメリカのかかえる問題を聞いて,どちらとも言えないと思うようになった。 |
B |
全体討論後の最終的な立場 |
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○○君が言ったようにトップリーダーなんて別になくてもいいと思う。いくら強い国でも,その国にできることには限界がある。その国がよい方向に変わろうとするなら,まずはその国の国民がまとまるとともに,他の国と協力し合うことが大切であると思う。 |
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このように立場が大きく動いた生徒,逆に一貫して動かなかった生徒など様々でしたが,自分の考えを友だちの考えと比較検討していく過程で,アメリ力合衆国の特色を多面的・多角的にとらえていきました。そして,生徒たちは,自分の考えを補ったり,深めたリ,修正したりすることによって,新たな課題追究への意欲を高めていくことができました。この単元の学習で得た学び方や学ぶ意欲は,今後の学習に生かされていくものと考えます。