すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-030/114page
(5)授業のまとめ
完成した作品はコンピュータのモニター上でもある程度は確認できますが,ビデオテープに出力し再生したほうが,より美しく観ることができます。こうすることにより,生徒が作品を持ち帰ることも可能です。
最後に,お互いの作品を鑑賞する場を設定し,それぞれの工夫点などを発見させ,表現のよさを味わわせます。
今回は,生徒全員がいろいろな問題に突き当たり,つまずきながらも,予想以上に様々な発見や驚きがあったことが,授業後に実施したアンケートの回答から読みとることができました。
3 留意点など
○ 学習活動全般を通して,編集システムに対する理解や,ソフトウェアの技術的習得にかける時間は,当然のことながら必要となってきますが,美術教育における表現の一手段としての機材活用であること を指導者が常に念頭におき,授業が単なる技術面のみの理解や習得に終わらないよう,留意する必要があります。
○ 著作権の問題に間しては,中学校においては技術 ・家庭科の技術分野,高等学校では新設される情報科で主に扱うものと思われますが,美術の授業においても,特にメディア機器を扱う題材では,大事にしなければならない指導事項となります。
○ 今回は恵まれた機材環境の元での授業実践例を紹介しましたが,各学校の環境に応じて,様々な題材設定や授業形態が考えられます。また,26ページで述べましたとおり,この編集システムは授業以外でも利用できますので,各学校で活用方法をいろいろと工夫してみて下さい。
〈作品例A〉 〈作品例B〉