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箏の楽譜は,弦の名前(一〜斗・為・巾)で表記する奏法譜(タブラチュア)で,縦譜(生田流)や横譜(山田流)などがあります。最近では,五線譜と併記した新しい表記法も考案されています。(『かごめめかごめ』の楽譜参照) |
〈縦譜の例〉 |
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(2)平易なわらべうたなどで箏の奏法に慣れるとともに,曲を弾く楽しさを昧わう。(導入その2)
箏の奏法の導入では,まず親指だけに爪をつけ,弦に当てた爪を軽く前に押し出し,弾いた弦の向こう側の弦で止める奏法を基本奏法として学習します。(ギターにおける「アポヤンド奏法」
と同様の奏法です。)
また,基本奏法の練習はなるべく短時間で済ませ,生徒に曲を弾く喜びを味わわせたいと考えます。実際の授業では,4本の弦(4音)を使い親指だけで弾ける曲,わらべうた『かごめかごめ』を練習曲として取りあげました。この曲は,箏独特の奏法「すくい爪」の奏法などを含んでいます。
『かごめかごめ』(部分)
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「やさしく学べる箏入門」(茅原芳男 編)より
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「すくい爪」とは,弾いた弦を向こう側から手前へ爪の裏側ですくい上げるように弾く奏法です。上の楽譜ではVの記号で表記しています。
また,※○で囲まれた部分は,左手で弾くピチカート奏法で,7を親指,5を薬指か中指で弾きます。
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