すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-036/114page

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※4 段物とは?
 

箏曲の一種で,いくつかの段をもつ曲です。この場合の段は,平安時代から江戸時代にかけての古典文学の物語形式作品(「枕草子」や「源氏物語」など)における段と同じで,区切り(一節)を意味します。有名な箏曲の段物作品に八橋検校作曲の『六段の調』があります。

段物は本来独奏曲ですが,同一曲の異なる段と合奏したり,他の段物作品の中のある段と合奏したりすることがあります。また,本手と替手による合奏作品もあります。

段物とは?

@ 創作の手順について

 1グループは5〜6名で構成します。この1グループで1段を担当します。1面につき2〜3名に分かれて,2面の箏は向かい合う形で置きます。

本手(旋律)と替手(伴奏)のパート分担

 まず,本手と替手の2つのパートに分かれます。曲の途中でパートを交替するものとし,その箇所について相談させます。
本手と替手

替手担当部分の創作

 創作するリズムや音は本手の奏法譜(算用数字による横譜を使う。P.33の『かごめかごめ』の楽譜参照)にメモしていきます。教師は,創作のための参考として箏曲や伝統音楽によく見られるリズムの「型」を紹介します。生徒は,「型」そのものを借用したり,それを展開させた型を考えながら創作をすすめます。

☆代表的なリズムの「型」と展開の例
代表的なリズムの「型」と展開の例


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