すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-037/114page

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創作活動に入る前に『さくらさくら』の本手と後弾きで学習した,押し手※1掻き爪※2割り爪※3チラシ爪※4など箏特有の奏法を,効果的に使うように促します。

箏特有の奏法
※1 押し手:左手で弦を押し下げ,張力を変化させて音程を上げる奏法
※2 掻き爪:「シャッ」と向こうから手前に引っ掻くように弾く奏法
※3 割り爪1「シャシャ」と2回指を替えながら引っ掻くように連続して弾く奏法
※4 チラシ爪:「シュー」と爪の側面で弦をこする奏法

 教師は,掻き爪や割り爪を使う場合は,「シャッテン」や「シャシャテン」のようにオクターブ上の音を伴う場合が多いことも説明しておきます。
箏特有の奏法

本手と合わせての試し弾き

 創作の手直しをしたり,習をしたりします。 2面の箏のテンポをそろえたり,パートの入れ替わりの部分の練習をしたりします。

1面ごとの演奏者の交替のタイミングの決定

 交替の部分に休符が入っていると慌てなくてすみます。演奏者がスムーズに交替するのも腕の見せ所の一つとなります。

創作の仕上げと演奏順番の決定

 生徒は,自分たちのグループが何段目を担当するか確認します。

段物作品「○段桜」の演奏と相互評価

 演奏では,段ごとの間がなるべく空かないようにした方が,全体を通して聴いた時に美しく聴こえます。ただし,段の前後で大きくテンポが異なる場合などには,自然な「間」の取リ方を工夫してみる方法も考えられます。

箏特有の奏法


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