すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-056/114page
2 切削状態の見えるかんな
(1)教材の特徴
@ 1枚刃のとき,先割れがおこる状態が観察できる。
A 2枚刃のとき,かんなくずが裏金の切れ刃面で折り曲げられ,先割れが小さくなることが観察できる。
(2)使用方法
削り面を厚くすると,削りながら観察できないので,削りやすい材料のこば面を薄く削りながら観察する。
3 かんな身を抜く原理を把握する装置
(1)教材の特徴
@ かんな身の仕込み角とかんな頭をたたくと抜けることが確認できる。
A くわやのこぎりの柄の仕掛け方を合わせて確認できる。
(2)使用方法
この教具の台がしらをたたくと,かんな身が打つ方 向の反対方向に動くことを確認する。
次に台じりをたたいても同様に反対方向に動くことを確認する。
「慣性」が認識できたら,「くわ」「のこぎり」「げんのう」の柄は,どのようにして仕掛けるのかを考えさせることで,いっそう認識を確かなものにすることができる。