すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-058/114page
5 じょうぶな構造を確認する装置
(1)教材の特徴
@ 三角形の構造と四角形の構造を比較し,構造の違いによる強度の違いが確認できる。
A 背板などの部材を固定するために必要な釘の本数を知り,材料の寸法や加工法が検討できる。
(2)使用方法
三角形の構造と四角形の構造を比較する。四角形の構造をどのようにすれば,じょうぶな構造になるかを考えさせる。
本立ての背板を例にあげ,釘1本で接合した場合の強さと釘2本で接合した場合の強さを比較し,じょうぶな構造を考慮した設計ができるようにする。
○ 不安定な構造
1本の釘(ねじ)で組み立てると,右図のように板を1枚入れたりしても弱い。
○ じょうぶな構造
三角形の構造になるように,ななめ材を入れる。または釘を2本使用して組み立てるとじょうぶな構造になる。
底板と側板を蝶番で接合し,背板を接合する際に,釘の本数が1本の場合と2本の場合を比較する。背板を2枚にしても釘が1本だと弱いことが確認できる。