すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-082/114page
手話(しゅわ)について
手話(しゅわ)はどんなものか理解(りかい)しよう
・ 手話(しゅわ)とは,耳(みみ)が不自由(ふじゆう)な方(かた)(ろう者(しゃ))が使(つか)っている言語(げんご)である。
・ 明治(めいじ)11年(ねん),京都(きょうと)で行(おこな)っていた耳(みみ)が不自由(ふじゆう)な人(ひと)のための教育(きょういく)から手話(しゅわ)が生(う)まれた。
・ 各国(かっこく)によって,また,各地域(かくちいき)によっても違(ちが)いがある。
・ 主(おも)に耳(みみ)が不自由(ふじゆう)な方(かた)がお互(たが)いに話(はなし)をするときに使(つか)いますが,耳(みみ)が不自由(ふじゆう)ではない人(ひと)も手話(しゅわ)が分(わ)かれば,耳(みみ)が不自由(ふじゆう)な方(かた)の話(はなし)を理解(りかい)したり,逆(ぎゃく)に自分(じぶん)の気持(きも)ちを伝(つた)えたりすることができる。
・ 話(はな)した言葉(ことば)を瞬時(しゅんじ)に手話(しゅわ)で表現(ひょうげん)できる手話通訳者(しゅわつうやくしゃ)という人(ひと)がいる。
よく使(つか)われる手話(しゅわ)を覚(おぼ)えよう
はじめまして
こんにちわ〔解語〕人差指(ひとさしゆび)で「1」,つまり初(はじ)めてということを表(あらわし)し,次(つぎ)に指(ゆび)で人(ひと)が会(あ)う様子(ようす)を表現(ひょうげん)する。 〔解語〕顔(かお)の前(まえ)に重(かさ)ねた掌(てのひら)を開(ひら)く動作(どうさ)で,「明(あか)るい」こと,つまり「昼(ひる)」
を表現(ひょうげん)し,次(つぎ)に,人差指(ひとさしゆび)で二人(ふたり)の人(ひと)が互(たが)いにあいさつしている様子(ようす)を表現(ひょうげん)する。@下(した)に向(む)けた掌(てのひら)を上(あ)げつつ人差指(ひとさしゆび)を出(だ)して握(にぎ)り
A両手(りょうて)の人差指(ひとさしゆび)を向(む)かい合(あ)わせに立(た)てて近(ちか)づける。@顔(かお)の前(まえ)で手の甲(こう)を内(うち)に向(む)けて掌(てのひら)を重(かさ)ね,
A両手(りょうて)の人差指(ひとさしゆび)を向(む)かい合(あ)わせて曲(ま)げる。
ありがとう
さようなら〔解語〕手刀(てがたな)を切(き)るしぐさで,感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちを表現(ひょうげん)している。 〔解語〕指(ゆび)で,互(たが)いに背(せ)を向(む)けあって離(はな)れていく様子(ようす)を表(あらわ)した後(あと),手(て)を振(ふ)って別(わか)れを表現(ひょうげん)する。 @右手(みぎて)で左手(ひだりて)の甲(こう)を軽(かる)く叩(たた)き…
A右手(みぎて)を上(うえ)に上(あ)げて頭(あたま)を下(さ)げる。
@背(せ)をつけ合(あ)わせた指(ゆび)を開(ひら)き…
A手(て)を振(ふ)るしぐさをする。
「たのしい手話(しゅわ) 学校生活編(がっこうせいかつへん)」(東陽出版(とうようしゅっぱん))より
手話(しゅわ)を使(つか)う時(とき)のマナー
・前(まえ)を向(む)いて大(おお)きくはっきり表(あらわ)す。
・顔(かお)の表情(ひょうじょう)も豊(ゆた)かにする。
・黒(くろ)っぽい服(ふく)の方(ほう)が手話(しゅわ)が見(み)やすい。
・位置(いち)や空間(くうかん)を上手(じょうず)に使(つか)う。
・よく伝(つた)わらない場合(ばあい)は,用紙(ようし)に文字(もじ)を書(か)いて説明(せつめい)する。