すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-100/114page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

実践の紹介「ほめる・受け止める」


ここで紹介するものは,人とかかわる基本的な技能を高めるための「ほめる・受け止める」の指導例です。小学校高学年での実践をもとにしていますが,小学校低・中学年や中学校への応用も可能です。なお,昨年度発刊した教育実践資料集の中の「アサーティブな自己表現の力を身に付ける授業」も参考になります。

活動名
「ほめる・受け止める」
ねらい
相手のよさを認めることやそれを素直に受け止めることが,両者にとって好ましい人間関係を築くことを捉えさせる。
期待する子供の意識
「友達のよいところを認めて伝え合うと,お互いに気持ちがいいなあ。普段の生活でも,やってみよう。」

 

1 ウォーミングアツプ

学級全体の雰囲気を和らげたり,ロールプレイヘの抵抗を取り除いたりするために,授業の始めに位置付けて行います。そのウォーミングアップを行う際は,主活動との関連を考えて設定することが大切になります。次に,ウォーミングアップの例を紹介します。

〈例1〉「後出しジャンケン」 〈例2〉「ジャンケン列車」
「後出しジャンケン」をします。先生に負けるように出しましょう。
「ジャンケン列車」をします。最後まで残る人はだれでしょう。では,はじめます。
「後出しジャンケン」 * 教師が「ジャンケンポン」と出し,次に子供が「ポン」と言いながら,それに負けるように出す。


普通のジャンケンをした後,後出しジャンケンを行う。

*

二人でジャンケンをして,勝った人の後ろに負けた人がつながる。

次に勝った人同士がジャンケンをして,勝った人の列の後ろに負けた人の列がつながる。

最後は,学級全員が一列になる。

「ジャンケン列車」
   
〈例3〉「アウチでよろしく」 〈例4>「いろいろ握手」
* 人差し指を1本出して向かい合い,お互いの指と指の先を触れ合い,同時に目を見つめ合い,「アウチ」とあいさつする。
* 歩き回っていろいろな人と握手をする。
・指先で握手・片手で握手
・両手で握手・頭と頭をこっつんこ
     
〈例5〉「ジャンケン肩もみ」   〈例6>「パッチンジャンケン」
* ジャンケンで負けた人が勝った人の肩を揉む。
その際,最近の出来事を思いつくままに話す。
交替して同様に行う。
* 左手は握手の状態で,「パッチンジャンケンポン」
と言って,右手でジャンケンをする。勝った方は相手の手の甲を叩き,負けた方は手のひらで守る。

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。
福島県教育センターの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。