すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-101/114page

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2 4つのやりとりの事例提示

 
 
次のやりとり(資料1)の中で,お互いにとって気持ちのよいやりとりは,どれですか。
 
 
 
(資料1)
「○○さんの絵,色使いがとてもいいね。」
  「あたりまえだよ。私が描いたんだから。」
「○○さんの絵,へたくそだね。」
  「………………。」
「○○さんの絵,色使いがとてもいいね。」
  「ほめてくれてありがとう。」
「○○さんの絵,へたくそだね。」
  「あなたは,もっとへたくそだ。」

を選択する。
・ は,相手をほめて大切にしているし,
ほめられた人は感謝しているから気持ちがよい。
・ は,ほめられて自慢している感じがする。
・ は,相手に対して失礼な言い方である。
・ は,どちらにも失礼で,喧嘩になりそうな気がする。お互い嫌な気持ちになる。

 

3 両者にとって好ましいやりとりの話し合い

の言い方は,この表(資料2)のどこに入りますか。

資料2 それぞれに指摘する。
ほとんどの子供が望ましい箇所を選択する。
  両者にとって好ましいやりとりの話し合い


4 ロールプレイ

体験することによる子供自身の気付きを重視するため,主活動として「ロールプレイ」を位置付けます。ロールプレイでは,次のことに配慮して進めることが大切です。

場面設定
・場面や状況を把握させ,何を演じるのかとらえさせる。
・演技する時間を伝える。
 
演技
・静かな時間をおき,役をイメージできるようにする。
・演技は一斉に行う。
・役割を交替して行う。
 
振り返り
・「どんな気持ちになったか」率直な感想を話し合わせる。
 
〈特に配慮すること〉
   
上手に演技することがねらいではないことを理解させる。教師は,演技について「よい」「悪い」などの評価をしない。
   
実名や実物は使わない。
   
すべてが終了したら,演技の場から現実に引き戻す意昧で,手を叩く合図などして役割を解く。
   

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