すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-110/114page

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道徳の授業を改善する50のヒントの例
導入を工夫しよう

 

道徳の授業の導入には,次のような役割があげられます。

(1)学習に対する興味・関心の喚起

(2)学習の概要の把握

(3)問題意識の喚起
各教科の導入と同じように,何について学ぶかとらえさせる時間です。学習意欲を高め、学習への期待感をもたせるようにしましょう。
あまり時間をかけ過ぎないようにし,展開部分の時間が十分とれるように配慮することが大切です。
導入の方法には次のようなものがあります。


1.資料への導入を図る

中心資料について,子供の興味・関心を高める。 シマリス
   
たとえば ・資料に出てくる物品の実物や複製品を見せる。
・時代背景を説明する。
・長文資料の読解を助けるために粗筋を聞かせる。
・資料に書かれていないエピソードや生い立ちを紹介する。
   
発問例は ・「シマリス」を見たことがありますか。
・(写真を見せて)この人はだれでしょう。
・(絵を見せて)この絵からどんなことが分かりますか。

資料との出合いに必然性を持たせ,子供が資料を自分のことと重ね合わせて読み,主体的に考えることができるようにします。

 

2.本時のねらいとする価値への方向付けをする

自分たちの身の回りのことに目を向けさせ,価値の方向付けをさせる。
   
たとえば ・ねらいとする価値にかかわる一枚絵や写真,統計資料などを提示し,子供に感想を求める。
・ねらいにかかわる生活体験を想起させる。
   
発問例は ・みんなで使うものにどんなものがありますか。(公徳心)
・学級のきまりについてどう思いますか。(規則尊重)
・この花を見てどう思いますか。(敬虔)
・(アンケートの表を見せて)この表を見てどんなことが分かりますか。
・親切とおせっかいはどう違うと思いますか。

自然な流れで資料の読みに入り,資料を読み進めていくうちに問題意識が高まり、集団思考が行われます。

 

3.雰囲気づくりをする

リラックスした雰囲気の中で本昔で話し合えるような下地をつくる。

たとえば ・歌を歌う。・音楽を聴く。・何かの動作をしてみる。


これらのことを参考に授業の導入を工夫してみてください。

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