『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-015/142page

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中学校
社会科
 

生徒の相互交流で授業を活性化させてみませんか

〜クロス・セッションと多様な学習活動を組み合わせた授業実践〜
熊 坂  洋

 

1 はじめに

授業構想と実践の手立て 学習指導要領には,「学び方を学ぶ学習」や「多面的・多角的に考える学習」をより一層重視するよう示されています。グループによる調べ学習において,これらの学習を実現していくための一つの方策としてクロス・セッションがあります。

 クロス・セッションとは,右の図のように,「学習班」(第一段階:課題の分担,第三段階:課題の解決)や「調査班」(第二段階:同じ課題の調査・追究)のように2種類のグループを編成し,それらを組み替えながら課題を解決していく活動で,学習過程を重視した手法です。〔『すぐに使える実践事例集』(福島県教育センター編:2001年)には,第1学年地理的分野「アメリカ合衆国」,第2学年歴史的分野「大正デモクラシーと文化の大衆化」を取り上げた二つの実践事例が詳しく記載されています。〕

 今回は,第3学年公民的分野の地球環境問題を扱う単元で,単元構成・学習過程を工夫しながら,クロス・セッションと多様な学習活動を組み合わせた授業を実践しました。次の図は,授業構想と実践の手立てをまとめたものです。

授業構想と実践の手立て


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