『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-031/142page

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10  発表のまとめをする。

 発表終了後,自己評価と相互評価を行いました。
図8のように,3つの点から自己評価を行い,自分の活動を振り返りました。また,図9のように,コメントを含めた4つの点から相互評価を行い,友人の発表をお互いに評価し合いました。

 発表者は,自己評価と相互評価によって,自分の活動を振り返り,自分のよさや課題に気づくことができました。さらに,教師から課題解決に向けた具体的な助言をもらうことによって,今後の学習
への目標を持ち,意欲化が図られました。

 また,相互評価を繰り返していくことによって,聞き手の中に他者のよさを自分の発表に生かしていこうとする意識が生まれ,回を重ねるごとに発表が充実していきました。

図8 自己評価
【図8 自己評価】
図9 相互評価
【図9 相互評価】

<自己評価させる上での視点>
 1・2では,発表までのそれぞれの活動と発表の状況について振り返らせました。
 3では,発表後の満足度を数値評価させ,最後に文章により各自のよさを理解させるとともに今後の学習への課題を持たせました。

<相互評価させる上での視点>
 たとえば,「声の大きさ」を数値で評価すると,日頃声が小さく目立たない生徒が一生懸命がんばっても評価が低くなる可能性があるので,生徒一人一人のよさや努力の結果がうまく反映されるように,評価項目の選択と短いコメントによる評価としました。

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