『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-036/142page
現在,三味線の奏法譜には様々な種類がありますが,授業では下のような□唱歌つきの奏法譜を使いました。譜中の数字は指で押さえる勘所で,それぞれ横線の下側が一の糸,線上が二の糸,線の上側が三の糸の勘所を表しています。
また,この『寄せの合方』の中では,「スリ」(弦を弾いた後で,勘所を押さえている左指を次の音にずらして移動させ,余韻の変化を出す奏法)や「スクイ」(弦を弾いた後に撥を下から上に戻すように動かす奏法),「ハジキ」(左手の指で弦を弾く奏法),「ウチ」(撥で弾いた後,左手の指の腹で弦を打ち響かせる奏法)など三味線特有の奏法を使います。