『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-052/142page

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「食塩はない」という考え 別のえき体説:食塩が別の液体に変わった
ない味説    :食塩はなくなり,しょっぱい成分(味)だけを残す
いっしょ説  :食塩はバラバラに分解して,水と一緒になった
くだける     :フィルムケースの壁に当たって砕けてなくなった
雪 説     :雪のように溶けてなくなった

 次に児童は,「食塩は,水に溶けて本当になくなったのか」などの課題を追究し,蒸発乾固,質量の測定,体積の測定,顕微鏡での観察など多様な方法でそれぞれの説の妥当性を検討しました。
 その結果,次のような「社会的な知」を創っていきました。

 ○食塩は,「溶けた」が「なくなった」のではない。
 ○食塩水を蒸発させると,食塩が出てくる。
 ○溶けた食塩には,かさ(体積)や重さがある。
 ○食塩は温度が高いと溶けやすいが,溶ける量には限界がある。

ものの溶け方

第3次 「温度によって溶け方はちがうのか」(2時間)
 食塩,ミョウバン,ホウ酸をお湯に溶かしたり,それを冷やす活動を通して,温度と溶け方の関係について話し合いをし,次のような「社会的な知」を創っていきました。

 ○ミョウバンやホウ酸でも,温度が高くなると溶けやすいが,溶ける量には限界がある。
 ○一度溶けたものでも,温度を下げれば白くなって出てきて,温度を上げればまた溶ける。
 ○溶けたものが析出したものを「結晶」という。

ものの溶け方

第4次 「結晶はどのようにしてできるのか」(2時間) 
 大きなミョウバンの結晶は,どうしたら作ることができるのかについて追究し,次のような「社会的な知」を創っていきました。 

 ○ものが水に溶けている液を「水溶液」という。
 ○結晶を大きくするには,ゆっくり冷やせばよい。

ものの溶け方


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