『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-060/142page
Q7 新しい教科書にはく検電器があるが,生徒実験をするには個数が足りない。 A 教科書において,はく検電器が取り上げられています。しかし,学校に備品としてあるはく検電器は,昭和40年代に購入された古いものが多いのが現状です。また,購入個数も少なく,あったとしても破損している場合もあるでしょう。さらには,はがれたり破れた「はく」を貼り直すにも困難さを伴います。よって,ここでは2年の授業や選択理科等で「ものづくり」としても位置づけることができる自作はく検電器の製作を紹介します。なお,この自作はく検電器は,大阪府立教育センターの資料を参考にしています。
※ 自作はく検電器の特質
「はく」の開き具合は和紙の厚さや大きさによって変化します。和紙や薬包紙は感度の点では金属はくに劣ります。
しかし,和紙の場合でも静電気の実験には実用的に十分であり,ものづくりの視点からも有効であると思われます。