『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-092/142page
(4) 培養細胞の準備
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浮遊状態の培養細胞を準備します。
底面培養用の培養フラスコに培養細胞が入っている場合は,培養フラスコに激しく振動を与えたり,ピペットで培養液をフラスコ底面に何度か吹き付けたりすることで,細胞を浮遊状態にします。(細胞がすでに浮遊状態になっている場合は,必要ありません。)
(5) 培養細胞を入れる
↓ シャーレのフタを取り,スライドガラスのゼラチン処理したシリコンリング内に,浮遊分散させた培養液を滅菌済みのスポイトで取り,約0.5〜1ml程度(表面張力でシリコンリング内に山盛りになるように)入れます。
その後,シャーレのフ夕をして放置し,細胞が沈下するまで10分程度静置します。(6) カバーガラスを載せる
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カバーガラスを載せる
ピンセットでカバーガラスを薬包紙の包みから取り出し,気泡が入らないように注意しながら,培養液の上からカバーガラスをかけます。
ピンセットでカバーガラスをシリコンリングに軽く押しつけ,はみ出した液をろ紙で吸い取ります。○ カバーガラスを押しつけると,接着剤などを利用しなくても,シリコンリングに密着し,密閉状態で培養できます。
(7) 観察
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顕微鏡で観察する顕微鏡で観察します。
細胞をスライドガラスに封入してから1時間程度でスライドガラスに細胞が接着し,伸展している様子が観察できます。また,半日〜1日程度経過すると体細胞分裂が観察できます。