『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-114/142page
7 実践の成果
(1) Web小学校社会科学習資料集の活用の効果について
@ 個の特性に応じた学習の成立を支える学習資料となった。
事前・事後のアンケー卜調査から,社会科の好き・嫌い,習熟度の高低差に関わりなく学習資料として活用されました。特にテストページには,主に学習速度の速い児童や歴史学習の好きな児童が喜んで取り組み,理解度の自己評価と,習熟に励んでいたという教師の観察結果がありました。また,事後のアンケー卜からは,教科書,資料集等から調べることが苦手な子でも,自分がクリックするだけで調べることができるので,調べてまとめる楽しさを味わうことができたことが分かりました。
(歴史上の人物ぺージ(図2)を活用し,同じ課題追究に取り組む児童)A 社会的事象の意味を広い視野から考えることができた。
質問・意見コーナーでは,児童同士の意見の交換がありました。事後のアンケー卜調査からは,「楽しい」「新しい友達ができる」「色々な意見が分かる」「他の学校の友達との意見交流は色々な意見があるので良かった」などの回答がほとんどでした。また,楽しいばかりではなく,例えば「どうして,頼朝は弟の義経を倒そうとしたのか」という質問に対して,「弟の義経の活躍に恐れを抱いたから」という意見があり,社会的事象の意味を広い視野から考えるきっかけともなったことがわかりました。
B 児童の学習意欲を高めることができた。
事前・事後のアンケート調査の結果から,社会科が嫌いと答えている児童の中に,「調べ学習が,おもしろかった」「楽しい」「調べ学習は色々なことを調べられることが出来たので良かった」という感想があり,歴史の学習を嫌っている児童の学習意欲の向上の一助となることが分かりました。
C コンピュータリテラシーが向上した。
事前・事後のアンケート結果から,使用した子供全員が,コンピュータの起動.終了,目的に応