『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-123/142page
情報ネットワークの教育的活用
マルチメディアの効果的な活用について
〜ネットワークを活用した情報の収集・発信「画像付き掲示板の活用」〜 吉 野 晃 一
1 研究の要旨
現在,コンピュータを中心として,デジ夕ルカメラ・ビデオプロジェクター等のマルチメディア機器が学校教育の場にも徐々に浸透するとともに,更なる情報教育の充実を期して,県内の公立学校でもインターネット及び校内LANの導入といったネットワーク化も進んできています。今後もコンピュータ技術の進歩と共に,様々なメディアが誕生・進化し,それらのメディアを効果的に利用したマルチメディア教材の必要性が一層高まることが予想されます。
このような時代を生きる児童・生徒には,「生きるカ」の一つとして,様々なメディアにより伝達される「情報」の分析や理解及びその活用能力を身に付けることが必須となり,それに対応して,インターネットや様々なメディアを駆使した教育活動の実践が教師側にも求められてきています。
本研究では,ネットワークを活用し美術作品の発表・鑑賞・感想の発信を行うことによって,「知的交流の拡大による創造性の育成」,「教科に関する情報を世界中から収集することによる学習の深化」を目指したマルチメディアの効果的な活用に関して研究を行いました。
2 研究の背景と経緯
(1) インターネットの接続・校内LANの導入状況
平成13年4月に県教育センターで行ったコンピュータに関するアンケー卜結果によると,インターネッ卜の接続状況及び校内」ANの導入状況は,(図1,2)のようになっています。
このようにハード面での整備が進み,コンピュータのネットワーク化が急速に進展しています。(2) インターネット技術の進歩
インターネット技術の進歩により,Webぺージは閲覧するだけのものから,CGlやJavaを用いた掲示板やアンケー卜などのように双方向情報のやり取りができるWebぺージヘと進化しています。
(※CGI=Common Gateway |nterface)