研究紀要第1号 学校経営改善に関する研究 調査編 - 011/042page

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教科主任の役割を比率の順位にあげると次のようになる。

小学校では
教科の助言相談−カリキュラムの編成

中・高等学校では
カリキュラムの編成−教科の助言相談
            進度、時数の調整

学年主任の役割を比率の順位にあげると次のようになる。

小学校では
日課等の調整−学級間の調整

中・高等学校では
学級間の調整−生徒指導・行事の立案

教科主任や学年主任の役割には、計画・調整と助言相談の類似面があると思われる。このように考えたとき、助言相談面が今後の課題になると思われる。

 

8 事務組織

事務組織とは、直接的な教育活動を支え推進するための補助的手段としての役割をもつ、分担業務ということになろう。しかしここでは、組織体についての資料を収集したり、作成したりすることも含めることにする。

(1) 教員の年齢構成はどうなっているか。

適当か、適当でないか、その意見も答えてもらうことにする。

(上段人員、下段%)
年 齢 構 成
小 校
中 校
高 校
A
B
C
A
B
C
A
B
C
ア 適当である
27
40
44
38
38
48
58
56
52
19.3
28.6
31.4
48.7
48.7
61.5
68.2
65.9
61.2
イ 適当でない
113
100
96
40
40
30
27
29
33
80.7
71.4
68.6
51.3
51.3
38.5
31.8
34.1
38.8

適当か、適当でないかについて、小学校では適当でないが80%をしめ、中学校ではほぼ同率であり、高等学校では適当であるが70%で、小学校の逆になる。その意見をあげると次のようになる。

適当である。

小学校
ア 31〜40歳の年齢構成でよい。
イ 年齢構成、男女の比率が調和的である。
ウ もう少し若さがほしいが問題はない。
エ 若い年齢層が多く情熱がある。
オ 中堅者が多いのでよい。
カ 他校と比較して適当と思う。

中学校
ア 平均年齢38歳で、31〜40歳に集中していてよい。
イ 20代男子がおり適当である。
ウ 30代年齢構成が多いのでよい。
エ 女子教員が少ないのでよい。

高等学校
ア 21〜30歳代の教員が50%をしめているのでよい。
イ 31〜40歳代の教員がもう少しおればさらによい。
ウ バランスがとれていて、中堅教員が55%以上しめているのでよい。
エ 若さにあふれた年齢構成でよい。

適当でない。

小学校
ア 年齢構成の山は30〜40歳であるべきと思う。
イ 女子の高年齢者が集中している。
ウ 平均年齢が高く、かたよっている。
エ 若い教師が不足で、はつらつとしていない。
オ 中堅の教師が不足で、意欲にかけている。
カ 男女の比率が悪く、女子高齢者が多い。

中学校
ア 若い20代が少なく、平均年齢が高い。
イ 男子の平均年齢が高い。
ウ 30代の教員が少ない。
エ 若い女子教員が不足である。

高等学校
ア 若年層にかたより、平均年齢が低い。
イ 平均年令43〜45歳で、40代が多過ぎる。
ウ 31〜40歳の中堅層が少ない。
エ 高齢の女教師が多い。


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