研究紀要第1号 学校経営改善に関する研究 調査編 - 012/042page
(2) 教員の経験年数のバランスはどうなっているか。
とれているか、とれていないか、その意見も答えてもらうことにする。
(上段人員、下段%)
経 験 年 齢 小 校 中 校 高 校 A B C A B C A B C ア とれている 58 54 74 54 57 53 48 53 54 41.4 38.6 52.9 69.2 73.1 67.9 56.5 62.4 63.5 イ とれていない 82 86 66 24 21 25 37 32 31 58.6 61.4 47.1 30.8 26.9 32.1 43.5 37.6 36.5とれているか、とれていないかについて、小学校では、とれていないが60%をしめ、中学校・高等学校では、とれているが70、または60%をしめている。このことは、経営上からみると、年齢構成の適・不適がただちに経験年数にあてはまるとは、うけとめられないようである。その意見をあげると次のようになる。
とれている。
小学校
ア 経験を生かし、意欲的である。
イ 論理性と経験による良識の面から適している。
ウ 小規模校の性格によるのか、立場を理解し、協力的である。中学校
ア 11〜15年の経験者が多い。
イ 6〜15年の経験者が大多数である。
ウ 教員の学年配当にバランスがとれている。高等学校
ア 経験年数10年以上の者が、過半数をしめていて教育活動が豊かである。
イ 11〜15年の経験者が中心となっている。とれていない。
小学校
ア 若手の5〜10年の経験者が少ない。
イ 経験年数がかたより、15、または20年以下の者が少ない。
ウ 経験年数が両極端で、10〜15年の者が少ない。
エ 経験年数が高い女子教員が多い。
オ 若手の経験の少ない者が多すぎる。中学校
ア 6〜10年の経験者が少ない。
イ 11〜20年の経験をもつ中堅層が少ない。
ウ 21〜30年の経験者が不足している。高等学校
ア 6年以下の経験者が多く、教育活動に配慮を要する。
イ 11〜20年の経験者が少ない。
ウ 10年以下が多く、本校のみの勤務者が50%をしめている。
エ 経験年数10年以下、20年以上に集中し、15年代が少ない。
オ 中堅層の女子教員が少ない。
(3) 教員の専攻科目と担当(分担)はどうであるか。
円滑であると思われるか、思われないか、また意見を答えてもらうことにする。
(上段人員、下段%)
教 科 運 営 小 校 中 校 高 校 A B C A B C A B Cア 思われる 72 85 72 32 37 35 64 68 69 51.4 60.7 51.4 41.0 47.4 44.9 75.3 80.0 81.2イ 思われない 68 55 68 46 41 43 21 17 16 48.6 39.3 48.6 59.0 52.6 55.1 24.7 20.0 18.8
円滑であるか、ないかについて、小学校では、ほぼ同率であり、中学校では、思われないが60%をしめている。高等学校では、思われるが75%をしめている。その意見をあげると次のようになる。
思われる。
小学校
ア 専攻科目がよく生かされている。
イ 特性がよく発揮できる体制にある。
ウ 専攻科目と研究分担が合っている。
エ 小規模校のためか、各人が分担責任を果している。中学校