研究紀要第1号 学校経営改善に関する研究 調査編 - 014/042page
(5) 同種学校相互の連けい内容はどうなっているか。
(上段人員、下段%)
事 項 小 校 中 校 高 校 A B C A B C A B Cア カリキュラムの作成 75 75 68 37 41 29 10 9 12 32.2 36.1 32.4 31.4 38.0 27.4 9.5 9.5 11.5イ 教材・教具の共同管理活用 12 12 12 4 2 8 1 4 2 5.2 5.8 5.7 3.4 1.9 7.5 1.0 4.2 1.9ウ 進路指導の計画・実践 6 11 9 4 3 10 5.1 10.2 8.5 3.8 3.2 9.6エ 生徒指導の計画・実践 49 41 46 34 28 27 51 50 48 21.0 19.7 21.9 28.8 25.9 25.5 48.6 52.6 46.2オ 地域課題の具体策 45 40 42 20 11 12 10 5 8 19.3 19.2 20.0 16.9 10.2 11.3 9.5 5.3 7.7カ 交通安全対策 25 21 21 9 6 9 24 19 20 10.7 10.1 10.0 7.6 5.6 8.5 22.9 20.0 19.2キ 教育環境の整備 24 17 19 7 6 9 5 5 4 10.3 8.2 9.0 5.9 5.6 8.5 4.8 5.3 3.8ク その他 3 2 2 1 3 3 1.3 1.0 1.0 0.8 2.8 2.8
特に必要と思われている内容について、比率の高い順に2、3あげると次のようになる。小・中学校
カリキュラムの作成−生徒指導の計画・実践−地域課題の具体策高等学校
生徒指導の計画・実践−交通安全対策
具体的な意見をまとめてみると次のようである。小学校
ア 同一地域のカリキュラム作成の共同化が必要である。
イ 地域的なカウンセラー活動の推進が必要である。
ウ 非行防止に地域ぐるみで協力し合っている。
エ 地域研究会の組織で、共同課題に取り組む必要がある。中学校
ア 同一地域内の共同カリキュラムが必要である。
イ 地域に即した教材・資料の共同作成が必要である。
ウ 地域内での教育機器・資料等の相互活用の組織が必要である。
エ 校外生活について、地域内での「きまり」の共通理解をはかっている。
オ 都市化にともなう生徒指導対策が必要である。
カ 過疎化現象にともなう生活安定策が必要である。高等学校
ア 生徒居住地域の広域化は、同種学校間の相互作用、および連鎖反応を重視しなければならない。
イ 交友関係が多岐になり、かつ地域別の傾向が強くなる。特に政治的活動に留意しなければならない。
ウ 地域の実態に即して、学校組織を改善検討する配慮が必要である。
エ スポーツや娯楽の健全化について、地域の組織団体と協力し、相互理解をはかる必要がある。
オ 小学科制の採用について、独自性と関連性をはかるため、調整・連絡組織が必要である。