研究紀要第1号 学校経営改善に関する研究 調査編 - 019/042page

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め細かな指導体制をとる。
エ 自然と開発の調和のもとで、過疎現象を長期的に検討する。
オ 社会の急激な変化に対応し得る生徒指導のため、「社会情勢の分析・検討」を計画的に行なうようにする。
カ 生活の多様化傾向にある現状をは握し、生活相談の機会を多くする。

(10) 校務の分掌で特に配慮していることは何か。

(上段人員、下段%)
観     点
小 校
中 校
高 校
A
B
C
A
B
C
A
B
C
ア 部や係を精選し簡素化する。
56
50
51
25
19
23
13
9
11
26.7
26.5
27.6
22.7
17.4
20.5
15.3
10.6
12.9
イ 組織体として機能発揮をはかる。
73
71
64
45
49
41
30
33
22
34.8
37.6
34.6
40.9
45.0
36.6
35.3
38.8
25.9
ウ 1人1役として適材適所の配置をする。
53
51
43
19
22
20
28
26
33
25.2
27.0
23.2
17.3
20.2
17.9
32.9
30.6
38.8
エ 学年(学年団)単位に分担する。
2
1
3
3
3
4
 
 
 
1.0
0.5
1.6
2.7
2.8
3.6
 
 
 
オ 各部の独自性と相互関係を明確にする。
10
7
15
14
11
17
9
9
10
4.8
3.7
8.1
12.7
10.1
15.2
10.6
10.6
11.8
カ 実施活動をより積極的にする。
14
9
9
4
5
7
5
8
9
6.7
4.8
4.9
3.6
4.6
6.3
5.9
9.4
10.6
キ その他
2
 
 
 
 
 
 
 
 
1.0
 
 
 
 
 
 
 
 

特に配慮している内容について、此率の高い順に2、3をあげると次のようになる。

小・中学校
イ−ア−ウ

高等学校
イ−ウ−ア

小・中・高等学校をとおして、組織的な機能発揮が高率をしめしている。このことは組織体としての協力活動に検討を要するということになろう。
そのための前提条件として、内容の明確さ、決定経過の満足度が考えられる。

簡素化については、処理機能と組織機能になろうが、ここでは後者についてである。

組織機能については、教授組織、運営組織との関係に一貫性をもたせることが考えられよう。たとえば学年(学年団)を基盤とした教授組織からすれば、その基盤を単位とした分掌になり、運営組織からすれば、各委員会などの構成員を基準とした分掌になるだろう。
こうした考え方からすれば、「学年(学年団)単位に分担する」ことなどは今後検討を要する問題であろう。

処理機能については、処理手続きと、業務の自由裁量が問題になろう。処理手続きについては、経験や慣例を再検討し、処理規定を設定する必要があろうし、業務の自由裁量については、権限と責任の明確化が問題になろう。


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