研究紀要第1号 学校経営改善に関する研究 調査編 - 025/042page

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りゆき管理」や「習慣的処理」を検討し,系列を整えるとか、統合するとかして、標準化することになろう。

 

9 運営組織

運営組織は、直接的な教育活動を支え、じゅうぶん発揮、実現させるために営なまれる活動に関係する、諸要因の機能的構造とみることができよう、その具体的内容として、職員会議や各種研究協議会があげられるが、ここでは、研修機構と会議と言ったとらえ方で調べることにする。

(1) 教師の専門性を高めるためにどのような配慮をしているか。

(上段人員、下段%)
事     項
小  校
中  校
高  校
A
B
C
A
B
C
A
B
C
ア 個人研究の重視
40
36
33
16
16
14
23
20
18
13.4
12.7
11.9
10.2
11.0
9.0
21.5
22.5
17.3
イ 共同研究の重視
83
77
65
42
40
37
10
8
10
27.8
27.2
23.5
26.8
27.4
23.9
9.3
9.0
9.6
ウ 日日の実践重視
38
30
34
23
14
28
21
17
22
12.7
10.6
12.3
14.6
9.6
18.1
19.6
19.1
21.2
エ 研究図書の充実
9
8
6
9
7
5
7
9
7
3.0
2.8
2.2
5.7
4.8
3.2
6.5
10.1
6.7
オ 授業研究の重視
84
85
82
36
36
43
19
10
16
28.1
30.0
29.6
22.9
24.7
27.7
17.8
11.2
15.4
カ 校外研究の参加
16
20
29
14
16
13
23
21
25
5.4
7.1
10.5
8.9
11.0
8.4
21.5
23.6
24.0
キ 研究日の設定
29
26
28
17
17
15
4
4
5
9.7
9.2
10.1
10.8
11.6
9.7
3.7
4.5
4.8
ク その他
 
1
 
 
 
 
 
 
1
 
0.4
 
 
 
 
 
 
1.0

専門性を高める配慮について、比率の高いものをあげると次のようである。

小学校
授業研究の重視、共同研究の重視−個人研究の重視、日日の実践重視

中学校
共同研究の重視−授業研究の重視−日日の実践重視

高等学校
校外研究の参加、個人研究の重視−日日の実践重視

以上のことから小・中学校においては、共同研究と授業研究の配慮が強く、高等学校においては、校外研究、個人研究の配慮が強いとみることができよう。
教師の職務は、児童・生徒が現代に生き、次代を創造していけるよう、精神的・身体的発達を意図的・具体的に援助指導する行為である。したがってその行為は、公共性が高く、専門性が確立されていなければならない。
専門職としては、社会構成に絶対不可欠な職種であることはもちろん、独自の価値と権威を有し、たぶんに精神的な豊かさがなければならない。このことは、裏を返せば社会に対して、専門的な説得力と信頼性がなければならないことになろう。
そのためには、現職中絶えず自己研さんが必要になるだろう。


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