研究紀要第2号 教授組織に関する研究 実践集 - 009/047page
(2)学習基本態度の徹底
学習時における一般的な態度について、各教師が共通理解にたち、授業内容以外のことで、子どもに抵抗を与えないようにすることである。
そのため学習態度の基本様式とか、発表・話し合いの訓練とかを一定にし、各教師のじゅうぶんな理解をはかっておくとともに、子どもに徹底させておく必要がある。
次にその一例をあげることにする。
第9表 学習一般態度の基本様式
内 容 訓練中心学年 1
2 3 4 5 6 形式的
1 始業と終業のあいさつは、立って「おはようございます」「さようなら」とあいさつをする。 2 中間の授業の始めと終りは、席についたままで会釈をする。 3 話しや説明は、終りまで注意しながら聞けるようにする。 4 わからないときは、もう一度聞きかえすことのできるようにする。 5 多くの人の中でも、自分の考えたことを言いるようにする。 6 グループで話すときは小きい声、全員で話すときは大きな声でするように区別ができる。 7 返事は、「ハイ」とはっきりする。 8 意志表示をするときは、「ハイ」を一回して右手をあげる。 9 自分のもの、他人のもの、学校のものの区別がはっきりでき、たいせつにすることができる。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○実質的
10 仕事は、途中でやめないで終りまでしっかりやる。 11 自分のことをしっかりしてから、他人のせわをする。 12 他人の失敗を笑わない。 13 むだ口はきかないようにする。 14 用のないときは、常に自分の席についているようにする。 15 「いす」には、じゅうぶん腰をおろし、正しい姿勢をとれるようにする。
○ ○ ○ ○ ○ ○
16 ノートはやぶらないようにし、なるべく「けしゴム」は使わないようにする。 17 物のかしかりはしないようにする。やむを得ないときは、休けい時にする。 18 次の時間の準備をしてから遊ぶ。 19 用便や手洗いは、休けい時にすませておくようにする。 20 学習用具をたいせつにする。 21 学習用具を忘れずに持ってくるようにする。
○ ○ ○ ○
○
○