研究紀要第2号 教授組織に関する研究 実践集 - 012/047page

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(1) 基調案の作成

教材研究が、基本的構想により共通理解のもとにすすめられて、単元指導計画を作成することになるが、効果的・効率的な作成のため、骨組みとしての基調案を作成することになる。その作成はTLが行なうのであるが、時にはティーム・メンバーの合議によって作成されることもあろう。いづれにしても単元指導計画の作成に時間的な余裕(1週間内外)をもたせることである。

基調案は、教材の段階的配列、教師の役割・分担、時間配当、集団の形態などを示すものである。この基調案により、各メンバーは、内容などの検討とともに、必要な資料を整え、分担内容を具体化したものを持ちよって、単元指導計画の作成に入ることになる。

次にその一例をあげることにする。

   第12表 基調案 6年体育とび箱運−腕立て閉脚とび(3時間)
領域 段階 内容 役割分担 時間 形態
体操
1 はじめの話し合い
 
 
 
 
 
 
 
2 体操
 
 
 
(1)集合隊形をとる
  各組ごとの男女2列、8列横隊。健康確認
(2)学習のめあてを聞く
  話し合いの隊形。全員の学習参加
  腕立て閉脚とび
  ・基本・補強運動
  ・集団編成、場の構成
 
(1)からだの調整運動をする。
  はや足、かけ足500m。基本体操
(2)補強運動
  手首、足首、脚の前後開き、体の前後屈
TL
 
 
 
 
 
 
 
T1
 
 
 
5延
15
 
 
 
 
 
 
5
15
 
 
大集団
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
器械運動
3 閉脚の腕立てとび越し
 
 
 
 
 
 
4 おわりの話し合い
 
 
 
 
 
 
 
 
5 用具のあとしまつ
 
(1)教師の示範をみる
    (示範TL・T2、説明T1)
(2)程度別小集団学習
  Aグループ (とベない)  
  Bグループ (時にはとベる)
  Cグループ (大体とべる) 
 
(1)自己評価をする
  話し合いの隊形 (時にグループ別)
  ・各自うまくなったと思う点
    (踏み切り、手つき、着地、リズミカル)
  ・これから努力しようと思う点
    (意識、要領、協力)
(2)次時の予告を聞く
  台上前転。準備
 
(1)協力してあとしまつをする
(2)からだを清潔にする。
T1
 
 
TL
T2
T1
 
TL
 
 
 
 
 
 
 
 
T2
 
25
75
 
 
 
 
 
5
15
 
 
 
 
 
 
 
5
15
 
 
小集団
 
 
 
 
大集団
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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