(1) 基調案の作成
教材研究が、基本的構想により共通理解のもとにすすめられて、単元指導計画を作成することになるが、効果的・効率的な作成のため、骨組みとしての基調案を作成することになる。その作成はTLが行なうのであるが、時にはティーム・メンバーの合議によって作成されることもあろう。いづれにしても単元指導計画の作成に時間的な余裕(1週間内外)をもたせることである。
基調案は、教材の段階的配列、教師の役割・分担、時間配当、集団の形態などを示すものである。この基調案により、各メンバーは、内容などの検討とともに、必要な資料を整え、分担内容を具体化したものを持ちよって、単元指導計画の作成に入ることになる。
次にその一例をあげることにする。
第12表 基調案 6年体育とび箱運−腕立て閉脚とび(3時間)
領域 |
段階 |
内容 |
役割分担 |
時間 |
形態 |
体操 |
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(1)集合隊形をとる |
各組ごとの男女2列、8列横隊。健康確認 |
(2)学習のめあてを聞く |
話し合いの隊形。全員の学習参加 |
腕立て閉脚とび |
・基本・補強運動 |
・集団編成、場の構成 |
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(1)からだの調整運動をする。 |
はや足、かけ足500m。基本体操 |
(2)補強運動 |
手首、足首、脚の前後開き、体の前後屈 |
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器械運動 |
3 閉脚の腕立てとび越し |
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4 おわりの話し合い |
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5 用具のあとしまつ |
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(1)教師の示範をみる |
(示範TL・T2、説明T1) |
(2)程度別小集団学習 |
Aグループ (とベない) |
Bグループ (時にはとベる) |
Cグループ (大体とべる) |
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(1)自己評価をする |
話し合いの隊形 (時にグループ別) |
・各自うまくなったと思う点 |
(踏み切り、手つき、着地、リズミカル) |
・これから努力しようと思う点 |
(意識、要領、協力) |
(2)次時の予告を聞く |
台上前転。準備 |
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(1)協力してあとしまつをする |
(2)からだを清潔にする。 |
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