研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 001/044page

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1  定     数

1-1 整定数
(integer constant)
  整定数とは小数点をもたない定数をいい、正、負またはゼロの値をとる。整定数は11けた以内の数字から構成される10進数である。

 〔例〕 0  +10  15286  -25  -27831
誤った整定数の例
  100.0 …… 小数点がある。
  405873674785 …… 11けたを越えている。

1-2 実定数
(real constant)

基本本実定数    の順に書く。

 〔例〕 0.0  5.08  3.70  .095  12.
指数部のついた実定数     の順に書く。

 〔例〕 3.84E15(=3.84×1015)−3.456E3(=−3.456×103
     6.7E−3(=6.7×10-3
     85E+04(=85×104
 ・指数部の大きさは−77〜+76の範囲で整定数である。
 ・指数部が正の値のときは符号を省略できる。
誤った実定数の例

3458
………
小数点がない。
12.6E2.0
………
指数部に小数点がある。
482.685E−200
………
指数部が小きすぎる。
1-3 倍精度実定数
(double precision
       constant)
  基本実定数か,またはその後に指数部を書いたもので、この場合の指数部は文字Dの後に2けた以内の整定数を書く。
 実定数と、この倍精度実定数の違いは、実定数の数値部が7.2けた以内に制限されているのに対し、16.8けたまで書くことができるという点にある。

 〔例〕
   1283.64283465
 ・実定数として表現できるけた数を越えると自動的に倍精度定数とみなされる。
   4.1234567890123456DO
        ………4.1234567890123456×100
   4.56D2…4.56×102
   -0.00123D+13………−0.00123×1013
   .876543D-04……….876543×10-4
   26543.D+3………26543.×103


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