研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 007/044page
(算術式の型)
A+B,A−B,A*B,A/Bにおいて、A,Bは定数,変数,配列要素あるいは関数とする。このとき、A,Bの型により、その結果の型はつぎのように定まる。ただし、斜線の部分は、この結合が許されないことを示す。
〔例〕
5/2………除算の場合には小数部分は切り捨てられるので、結果は2となる。
5./2.………結果は2.5となる。
(2.5,−1.0)+(0.5,2.0)………これは2.5−1.0iと0.5+2.0iの和を求めるので、結果は3.0+1.0iの複素数型となる。
1.234E2*0.248013579865D3……実定数1.234E2を倍精度実数化して計算する。
15.5+(1.0,2.0)……実定数15.5は実部を15.5,虚部を0.0とする複素数に変換して計算し、結果は16.5+2.0iの複素数型となる。
A**Bにおいて、A,Bは定数,変数,配列要素,あるいは関数とする。
このとき、A,Bの型により、その結果の型は、つぎのように定まる。上の表で斜線の部分の結合は許されないことを示す。
〔例〕
5**2………5を2回掛けて整数型の結果となる。
5.6**2………5.6を2回掛けて実数型の結果となる。
5.2**2.4………対数をとって計算し、その結果も実数型となる。
2.864054284D−2**2………2.864054284D-2を2回掛けるので、結果も倍精度実数型となる。
0.42D3**2.4D1………結果も倍精度実数型となる。
2.86米**0.2648D1………2.86を倍精度実数化して計算し、結果も