研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 013/044page
6 プログラムの流れを制御するための文
FORTRANプログラムでは、各々の文は書かれた順に実行きれる。しかしながら、このような流れを変更するための文がある。これには無条件に流れを変更するための文、条件により流れを変更するための文、あるいはくり返しを行うために流れを変更するための文、プログラムを終了するための文などがある。
6−1 無条件GOTO文
(unconditional GO TO statement)
一般形
GO TO nここに、nはつぎに実行きれる文につけられた文の番号である。
無条件にプログラムの流れを変更するための文である。
6−2 割当て形GO TO 文
(assigned GO TO statement)
とASSIGN 文
一般形
GO TO i,(n1,n2,………,nm)この文は必ずASSIGN文とともに使用
一つの文で分岐先を自由に変更することができる。
ここに、iは整変数(添字つき変数は不可)であり、n1,n2,……,nmはいずれも文の番号である。
この文では、変数iの値(文の番号n1,n2,……,nmのいずれかである)により、文の番号n1,n2,……,nmのいずれかへ分岐する。この場合、変数iの値は、つぎのASSIGN文により与えられた値でなければならない。
このASSIGN文は、つぎのような形で与えられる。
ASSIGN n TO iここに、nは文の番号であり、iは整変数(添字つき変数は不可)である,この文により、整変数iに文の番号nが割当てられる。このように割当てられた文の番号は、割当て形GO TO 文で有効となる。
逆に、このASSIGN文は割当て形GO TO 文の変数に値を与える以列には意味はない。