研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 014/044page

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 〔例〕

  割当て形GOTO文とASSIGN文
  Kの値に100が割当てられて
  GO TO 100 と同じことになる。   

  割当て形GOTO文とASSIGN文
  Kの値に50が割当てられて
  GO TO 50 と同じことになる。

  割当て形GOTO文とASSIGN文
  Kの値に150が割当てられて
  GO TO 150 と同じことになる。
6−3 計算形GO TO 文
(computed GO TO statement)
一般形
GO TO(n1,n2,n3,……,nm),i

 ここに、n1,n2,n3,………,nmは文の番号であり、iは整変数(添字つき変数は不可)である。
 この文では、変数iの値により、文の番号n1,n2,n3,……,nmのいずれかへ分岐する。この場合の変数iの値は、割当て形GO TO 文の場合と異なり、ASSIGN文により与えられるのではなく、算術代入文などで決めてやればよい。ただし、iの値は1以上であり、m(カッコ内に書かれた文の番号の個数)以下でなくてはならない。
 この文はつぎのような働きをもつ。

(1) 変数iの値が、1のとき、GO TO n1と同じ効果である。
(2) 変数iの値が、2のとき、GO TO n2と同じ効果である。
(3) 以下同様に、変数iの値が、mのとき、GO TO nmと同じ効果である。

 〔例〕
 GO TO (100,50,150),I
 Iの値が1のとき GO TO 100
  〃  2 〃   GO TO 50
  〃  3 〃   GO TO 150
 と同じことになる。

6−4 算術IF文
(arithmetic IF statement)
一般形
IF(AE)n1,n2,n3

 ここに、AEは算術式(arithmetic expression)であり、n1,n2,n3は文の番号である。ただし、この文に与えられる算術式の型は、整数型か、実数型か、倍精度実数型のいずれかでなければならない。


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