図5 水の加熱グラフ
文献値 B.P.100℃ :539cal/g)
加熱量 (cal/min)
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蒸留時間(min)
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蒸留水の重さ(g)
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気化熱(cal/g)
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イ メチルアルコールの測定結果 (:263cal/g)
加熱量 (cal/min)
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蒸留時間(min)
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凝縮液の重さ(g)
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気化熱(cal/g)
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ウ エチルアルコールの測定結果 (:216cal/g)
加熱量 (cal/min)
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蒸留時間(min)
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凝縮液の重さ(g)
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気化熱(cal/g)
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エ イソプロピルアルコールの測定結果 (:164cal/g)
加熱量 (cal/min)
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蒸留時間(min)
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凝縮液の重さ(g)
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気化熱(cal/g)
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※ エチルアルコール,メチルアルコール,イソプロピルアルコールの比熱は30°〜60°の平均比熱として0.65cal/g.degを用いた。
※ 使用した電熱線は300W用のものを約6Ωに切り2.5〜3.5Aの電流を流した。
(3) 実験上の留意点
ア 1分間の加熱量を求めるには,グラフをかく必要はないが,蒸留時間を正確にするためにはグラフをかいたほうが容易である。
イ 電熱線に流す電流はなるべく大きいほうが良い。小さいと加熱に要する時間が長くなるとともに,グラフも60℃近くから曲線となり,1分間の平均発熱量が小さく算出される。またあまり電流が大きいと,凝縮液量の誤差が大きくなるので15Ωの電熱線では2.5A〜3Aが適当と思われる。
ウ アルコールの蒸留時間は水のときより,短かい時間で良い。気化熱が水より小さいので,同じ条件で加熱すれば,同じ時間で凝縮液は水より多くなる。
エ 蒸気凝縮管は十分外側の水滴をぬぐいとって測定する。
オ 凝縮液の重さを測らず,直接フラスコ中の液の減量を測って,気化熱を求めても良い。この場合は,沸とう後の時間を水の場合なら10分くらい行なうようにする。
U 指導について
融点と融解熱・沸点と気化熱の関係から,熱と