研究紀要第8号 教授組織に関する研究 実践編 - 016/029page

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学 習 カ ー ド

教  材
項  目
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生のらん

閉脚とびこし

 

 

良い
もう少し
× わるい
らくにとべる                    
ようやくとべる                    
とべない                    
理  由
よい

う少し
わるい
よい

う少し
わるい
よい

う少し
わるい
先生のらん
助走はどうか                    
ふみきりはどうか                    
ひざの引きつけはどうか                    
手のつきはどうか                    
着地はどうか                    
印の数                    
かんそう                    

(8) 考  察

@ 基調案について

ア 題材の教授過程においては,段階と内容のおさえ方について研究を進め,教師の特性を生かした教授分担でよかった。
イ 学年団で話し合いをする時間のとり方にくふうが必要である。

A 指導計画について

ア 学年の「わく」をはずして,男女混合の能力別集団を編成し,個別指導の徹底をはかった授業を進めていくには,効果的な計画であった。
イ 「学習カード」を用い,自主的な学習をおこなわせるとともに,子どもの学習状態をとらえる資料として計画表に入れたことはよい結果が得られた。
ウ 計画の立案に先立ってティーム・リーダーを中心に教材研究ならびに実技の実習を行ない,この運動種目「腕立て開脚とび越し」の実技の向上をはかったことは学習展開のうえでプラスの面が多かった。

B 授業について

ア 効果をあげるためには,ひとりひとりの児童に学習の目標をつかませ,練習のめあてをはっきりさせ,所属集団で技を身につけさせることである。
イ 器械運動では,個人差が大きいばかりでなく,技能を高める要因が複雑なので,能力別に再編成しての協力組織体制での指導のよいことが強く感じられた。
ウ 専門性を生かすため,教師相互の話し合いが授業の中でじゅうぶん行なわれたのはよかった。
エ 教師の一方的な技術面の指導にとらわれず,じょうずな児童の演技を見せたり,試行することによって問題をは握させたり,解決させたりしたことはよかった。
オ 能力別編成においては2教師の特技がじゅうぶん生かされいっそう効果があったように思われる。
カ 学習カードは,ひとりひとりの児童に学習の目標をつかませ,練習のめあてをはっきりさせるために用いたものであるが個人の能力を伸ばすうえにも効果的であった。
キ 指導者の専門性が生かされ,協力により個別指導が徹底した。


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