研究紀要第8号 教授組織に関する研究 実践編 - 026/029page

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みられた。
 ア 人数が多いので,音がきれいでゆかいだ。
 イ 3,4年が力を合わせるといい音がでる。
 ウ いろいろな楽器がたくさん入っておもしろい。
 エ 人数が多いとにぎやかで楽しい。
 オ 4年生に教えてもらえるので,早く覚えられる。
 カ ヘたにできると3年生に笑われるからいやだ。

F 児童の変容

 ア 学習に興味を持ち,積極性がみられた。……20/32人
 イ 自分のパートに責任と協力する態度がみられた。……26/32人
 ウ 音楽の家庭学習も見られるようになった。……23/32人
 エ 隣接学年とも親しくなり,交友関係も広くなった。
 オ 3年生のレベルアップが目だった。

 

10,高学年図工の検証

(1)研究のねらい

 高学年においては,見て描くという写実的欲求が強くなるが,豊かなイメージを持って表現することに抵抗がある。したがって,自分の構想を明確に表現したり感じたり,感じ方の相違によって表現をくふうできるよう,その技術や手順を修得させ,かつ表現方法に合わせて適切な材料や用具を用いることができるようにし,個性豊かな創造性を育成しなければならない。

 児童にとって相互に多くの構想にふれることは創造活動にプラスする刺激となる。図工科の場合,数名のすぐれた児童がいると,クラス全体のレベルもあがりやすい傾向がみられる。それは,ただ模倣するというのではなく児童相互に微妙に影響しあって,それぞれのレベルがアップするのである。こうした面から小規模少人数学級校においては,表現活動や造形作品に接する機会が少ないので,合併授業でおこなうことが,本質的授業を展開するためには適切な方法と考えられる。

 研究のねらいを具体的にあげると次のようになる。

 @ 学年のわくをはずした集団の再編成による教授過程を確かめる。
 A 段階的な教授過程での教師分担のしかたを確かめる。

(2)題材名 学校生活

(3)目標

 @ 木版画の味わいや特色を生かした主題表現ができる。
 A 構想をもとにして,異なった動きの人物を組み合わせ,くふうして,力強い個性的な画面構成ができるようにする。
 B 木版画の仕事の計画をたて,その順序に従って版をつくり,効果的に版画にあらわす力を伸ばす。
 C 木版画の材料,用具の効果的かつ安全な使用法を体得させる。

(4)図工科合併授業年間計画

学期
題材名
時間
指導内容(合併)
5年題材名
時間
6年題材名
時間
1
4
見わたした風景
3
・遠近による形や色彩,調子などの美しさに気づかせそれを絵に表現させる。材料やあらわし方をくふうさせる。 ・動きや方向を考えて(デ)
(平面立体)
3 ・変化を考えて(デ) 4
5
見わたした風景
4
  ・動きや方向を考えて(デ)

・働く人(彫)
2


1
・アルミ板のちょうこく(彫) 3

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